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『真珠の耳飾りの少女』 マウリッツハイス美術館展 東京都美術館

『デルフトの風景』が来るかなあ? と思いつつ・・・。やっぱり来ませんでしたね。『マウリッツハイス美術館』展。

去年位だったかな、『真珠の耳飾りの少女』が来るって朝日新聞の記事が有ったんで、これはもしかして『デルフトの風景』もくるかな? なんて思ってたんです。展覧会のチラシが出来るのも遅いし、なかなか展覧作品もはっきりしない、うーん、交渉はしてて結局駄目だったということなのかな、詳細は不明ですけれど。

プルーストが、最大の絵画と言った『デルフトの風景』は確かに見たかったなあ。まあ、ハーグにまで行けばいい訳ですけれど。ハーグ市立美術館で展示されてるみたいです。

そんなことが有ったのと、公演ですね、8月半ばに公演があったのでなんとなく先送りになってました。東京都美術館の『マウリッツハイス美術館 展』行くのが遅くなっていました。

フェルメールと言うと混雑は当たり前の東京ですけれど、朝一で行って、そうするとどんどん混んでいきます。そうだ狙いめ夕方、閉館間際です。

閉館なんで、人はどんどん居なくなる。『真珠の耳飾りの少女』は、近くで見るのにだいたい30分待ちです。肩越しにならすぐ見れるけど、やっぱり近くで見たくなるもので。閉館間際だと、何度も並べるしすぐ順番がまわってくる。

この少女の絵。有名だけれど、フェルメールっぽくはない。なにせ背景が無い訳です。あの窓から差し込む光の魔術は見られない。だからあんまり期待はしてなかったんです。でも、やっぱり本物を見ると、凄い絵でした。

初回に行った時は、混んでたんで人の肩越しに見てたんですけれど、この絵、生っぽいんですね。なんでだろう。それで、先にも書いたとおり暫くして夕方に行って近くで見たんですけれど、眼が、まるで本物の眼球のように見える。微かに開いた口元も、そこからちらりと見える舌と歯も、まるで本物の血と肉で出来てるように生っぽい。この絵は、フェルメールの絵の中でも対象への距離が一番近いと思います。それに他の雑多な物がない。だからこそ、そこまで器官としての肉体を丁寧に描くことができた。

例えば『画家のアトリエ』の背景の壁に掛った地図の正確な描写には驚くし、『ワイングラスを持つ若いドレスの女』の赤い服の、絹地の光沢と、縫い目まで露わな正確な描写にも驚きます。でも確かに人は遠く、ここまで正確には描かれていない。

それにこの絵には教訓めいた寓意をいれる余地もない。なにせ女の子が一人ですから。でも丁寧に正確に、ただ対象と対峙している。

ちょうどレンブラントの絵も有りました、あの後期の自画像。でもフェルメールには自画像がありません。『画家のアトリエ』の画家がそうだとも言われているようですが、後姿だけだし。恐らくフェルメールにはそういう欲求もなかったのかなあとも思いました。

レンブラントの絵も凄いけど、ちょっとそう言う所がある。「私」と言う何かが垣間見える。でもフェルメールの絵にはそれがない、ただ対象に忠実に、でもたんに描いて行く、ただそれだけの凄さ。

簡単なようで難しいなあ。ちょうど公演も終わって、こういう作品に向かうと、なんと自分の小さな事か、まあ比べるのもおこがましいけれど、それはそれで道は遠く、でもあるだけ幸せなのかなあとも思いつつ。
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本書きです。公演もする事になりました。

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