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伝牧谿『洞庭秋月図』  根津美術館「名画を切り、名器を継ぐ 美術にみる愛蔵のかたち」展

徳川美術館所蔵の『洞庭秋月図』が根津美術館に出展され、初めて見ました。



「目立つなあ・・・しわ。」テレビ見てて、つい眼が行ってしまう。そりゃあその女優さんももう40ですから。

でも最近のテレビ、それはCMだったんで、鮮明ではっきり、アップで。演技とか何かよりもそっちが先に見えてしまう。

ハイビジョンとか、技術の進化はそれはそれで面白い。

でも、見えないからこそ、見えてくる。演技の質とかそんな「真実」とかも言われるもの。それは映像と言う世界からは遠くなって行くのかなあ・・?

家にテレビは無いんで、ジムで見てた時に、そんな事をふっと。その足で、根津美術館に行きました。



伝牧谿『洞庭秋月図』。伝牧谿なんで、どうだろう? 国宝でも、重要文化財でもないしね・・・とか思いつつ。徳川美術館所蔵なんで、東京では滅多に見られない。

でも、これは本物だと思います。


分かっている筈なのに、絵を見ててハッとする事が有ります。「ああ、この絵は夜、名月の絵なんだ。うーむ。」

題名見てれば分かる筈、「秋月」ですから。でも、絵からにじみ出す様に、名月の夜、秋の夜、洞庭湖の波一つない湖面、深い静けさの、手前に小さく円く映る湖面の月、しみじみと世界の奥行きが迫ってきて。

水墨画なんで、白い紙の上に、ただ墨で描かれているだけです。


遠くの山の端、近景に左右の森、中央やや右、一艘の小さな船に一人の漁師。
手前の画面下に、小さくはっきりと円い月が、白く浮かび出すように描かれている淡い雲のような影。


牧谿の「瀟湘八景図」は、大軸と小軸の分類があるらしく、『洞庭秋月図』は小軸のほうに分類されています。

確かに、大軸の『平沙落雁図』『遠浦帰帆図』『煙寺晩鐘図』『漁村夕照図』とかに比べると、シンプルだし、広がりが小ぶりな気もしますが、逆に静かにながめるとしみじみと静けさが漂ってきて、やっぱり凄いなあ! 牧谿。
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ジョン・フォード『静かなる男』『駅馬車』

久しぶりにフォードの映画を見ました。監督生誕120周年記念、デジタルリマスター版。

男の世界なんだよねえ。友情、恋愛、連帯、喧嘩に和解。幸福と言うものが、静かにその根っこにしっかりと生えている世界。

フォード監督はハリウッド映画の創世記から映画に携わり、グリフィス『国民の創生』ではエキストラだったとか。

『静かなる男』ストーリー的には、ええなんで?って言う展開です。

主人公のJ・ウエインが金に煩いモーリン・オハラと本当の夫婦?になるまでを様々なエピソードとともに叙情豊かに歌い上げた作品かな。

良い人ばかりの町だし。喧嘩に、賭け事。競馬レース。釣り。3時間も4時間も遅れる蒸気機関車。金持ちの未亡人に。小うるさいモーリン・オハラの兄。

でも最初に、故郷に戻って来たJ・ウエインが羊飼いのモーリン・オハラを見初めるシーンとか、競馬レースで馬が走って来る様子を俯瞰で捉えるシーンとか、フォードはただ単に何気なく、まさしく自然に撮ってるだけなんだろうけれど、映画だけが持つ「広がり」を感じる。演劇ではあの「広さ」は不可能だし、絵画・写真で「動き」は真似できない。

『駅馬車』これは1939年の映画、『風と共に去りぬ』と同じ年かな。
フォードは無声映画からの監督だから、画面だけで会話させる方法を血のように持っている。今見ると、ちょっと不思議な「間」を感じたりもするが。

「見る」だけで、すべてが伝わって来る。現金を横領して逃げようとする銀行の頭取を最初に捉えたシーンで、ニヤリと笑うショットが挿入されると、それだけで、こいつは悪人かとなる。



フォードの映画には、そう言う奇跡的な場がちりばめられている。

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三井記念美術館『東山御物の美』展

牧谿、沢山来てますよ。チラシだけ見ると根津美術館の『漁村夕照図』が一週間来るだけ何ですけれど。

出品目録! 見たら驚愕。岡山から『老子図』、京都から『布袋図』それに『遠浦帰帆図』、『蜆子和尚図』。MOAと五島美術館から『叭々(はは)鳥図』が、期間替わりで来る。

牧谿以外にも、国宝、重要文化財の山。徽宗皇帝の『桃鳩図』も来る。

それに広くは無いし展示数も多くないので、ゆっくり濃密な時間。

初めて見た中では『宮女図』銭浅(元時代)が繊細な線で印象に深い。


でも、やっぱり牧谿!

前期展示の『老子図』、MOA美術館所蔵の『叭々(はは)鳥図』。

老子の「眼」、叭々鳥の「眼」。水墨画なので、ただ黒だけ。

でもそこに「情」がある。

視線を書いている訳ではないし。眼を眼として描いている訳でもない。

でもじっと、距離を置いて見ていると流れ出して、動き出す。こちらのそれは感情と言う脳内の反応の問題何だろうけれども。

叭々鳥は、寝たふりをして笑ってる。
老子は、老いてなお、喚き怒り、死への抵抗をやめない。

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成瀬巳喜男『杏っ子』『おかあさん』 香川京子さんトークショウ

9月に池袋の文芸坐で成瀬巳喜男監督の特集がありました。日曜しか休みがないし、ちょうど香川京子さんのトークショーもあったので朝から池袋でした。

久しぶりに『杏っ子』、しかし暗い映画だ。好きだけれど、あの暗さ。木村功さんのダメ男ぶりがいい。女々しいというか、なんなんだろうんねえ。あのダメさ。最後のほうでちょこっと出てくる、千秋実さんのダメっぷリも胴に入ってた。

『おかあさん』。田中絹代さんって、凄い女優だなあ。ちょっとした翳り、陰影がすごい。
ただ台詞になると、どうしてだろう、どうしても説教臭さを感じてしまう。それでもって、どこかちょっと苦手だったんだけれども・・・。

香川京子さんと、山根貞夫さんのトークショウ。
香川さんが言っていた。「静かでした。」撮影の風景。
youtubeにあった仲代達也さんのインタビューでも、成瀬さんの特徴は「静けさ」だと言っていた。

9時~17時で、毎日きちんと終わる撮影や、中抜きをしないとか、それは一切の無駄がない、と言うう事?。
山根さんが質問で、「指示とか怒号とか、ほら撮影所ですから、照明、音響その他いろいろある訳で、指示をしないとそんなにキチンとはねえ、出来ない筈で。でも静かだったんですか。」
香川さんも少し困った風で、でも頷いてました。

成瀬さんの映画の凄い処は、その自然な流れなんだろう。
緻密な計算とかではなくて自然にできてしまう計算。数字がもつ自然な美しさのような流れが、その奥でかすかに胎動している。だから人が自然に、そのままの物として目の前にいる。

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新国立劇場『パルジファル』

【指揮】飯守泰次郎【演出】ハリー・クプファー
【出演】エギルス・シリンス、長谷川顯、ジョン・トムリンソン、クリスティアン・フランツ、ロバート・ボーク、エヴェリン・ヘルリツィウス、村上公太、北川辰彦、九嶋香奈枝、國光ともこ、鈴木 准、小原啓楼、三宅理恵、鵜木絵里、小野美咲、針生美智子、小林沙羅、増田弥生、池田香織
【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

曲目・演目:
オペラ「パルジファル」:全3幕〈ドイツ語上演/字幕付

10/5(日)14時から観劇

クリスティアン・フランツのパルジファルが良かった。

でも何でだろう、非常に疲れた。
演出でダイオードを多用してたのでそのせい? 明りは電燈のほうが好みなのは、年のせいかな。

非常に完成度の高いパルジファルでした。でも、去年の8月に名古屋でみた『パルジファル』や、前回の飯守さんの二期会での公演後の感覚とは何か違うなあ。

歌手もレベルが高かったし、総合的には凄いんだけれど、「情熱」かなあ。国立劇場の公演には、どうしても、その欠如をどこか感じてしまう。

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オカダヒサオ

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本書きです。公演もする事になりました。

公演情報と、その他もろもろ、書きます。

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